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花粉症と漢方薬

目次

花粉症・アレルギー性鼻炎

花粉症は、スギなどの花粉によって起こるアレルギー反応です。

飛散した花粉が鼻や喉などの粘膜に付着して、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、眼の痒み、充血、口の奥の痒み、ノドの痛みなどの症状が現れます。

(現在は、春のスギの花粉だけでなく、ブタクサやヒノキなどの花粉症も増えています。)
年々、花粉症が起こる方が増え、症状が重症化する方も増えています。

予防と体質改善

花粉症は、アレルギー体質のある方が罹ります。(アトピー性皮膚炎や気管支喘息の多くもアレルギーが関与します。)
毎年、花粉症で苦しまれている方や症状がだんだんひどくなっている方は、是非、花粉症の予防と体質改善をされることをお勧めします。

○花粉症の時期の対策

1.飛散の多いときはなるべく外出しない。(特にお子さんは、生後2歳までに花粉をたくさん吸うと花粉症になる可能性が4~5割高くなるとも言われています。)
2.窓・戸を開けっ放しにしない。
3.外出時はマスク・メガネを使う。
4.表面が毛織物の衣服は避ける。
5.家に入る前に花粉をよく払う。
6.家に入ったら、洗顔・うがいをする。
7.掃除は掃除機だけでなく、濡れぞうきんやモップによる拭き掃除をこまめに行う。
8.洗濯物や布団は室内で干す。

○花粉症の方に悪い食生活

カップラーメンなどのインスタント食品、ハンバーガーなどのファーストフード、肉食中心・油物が多い食事・乳製品・香辛料などの刺激物の多食、炭酸飲料やビールなどの多飲。
言ってみれば、現代人に多い食生活が花粉症をひどくする要因なのです。

花粉症がある人は、次の食品に反応することもありますので、ご注意ください。

・ハンノキ(1~5月)の花粉症の人-リンゴ、モモ、サクランボ、イチゴ、キュウリ、ゴボウなど

・スギ(2~4月・ヒノキ(3~5月)の花粉症-トマト

・シラカバ(4~5月)の花粉症-リンゴ、モモ、ナシ、イチゴ、サクランボ、セロリ、ニンジン、ジャガイモ、クルミ

・イネ科オオアワガエリ・カモガヤ(5~10月)の花粉症-メロン、スイカ、トマト、ジャガイモ、タマネギ、セロリ、キウイ

・ブタクサ(8~10月)の花粉症-メロン、スイカ、バナナ、ズッキーニ、キュウリ

・ヨモギ(8~10月)の花粉症-ニンジン、セロリ、レタス、ピーナッツ、ピスタチオ、クリ、トマト、キウイ、香辛料

○花粉症を悪化させないための生活

・薄味の和食を腹八分目
・睡眠を充分とる
・ストレスをためない
・下半身を冷やさない(特に冬場)

○症状の改善に使う漢方薬

○薄い鼻水がダラダラ・くしゃみが連発

小青竜湯(しょうせいりゅうとう)・麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)など

○眼の充血・かゆみが強い

越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)・清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)・消風散(しょうふうさん)など

○のどの腫れ・痛み

銀翹解毒片(天津感冒片)・荊防敗毒散(けいぼうはいどくさん)など

予防・体質改善に使う処方

花粉症やアレルギー性鼻炎などを改善していくためには、漢方医学でいう肺経・脾胃・腎経の内臓を整えることが重要だと考えられます。

○肺経の強化(呼吸器、鼻・気管支・肺・皮膚・粘膜)

肺経が弱いと起こりやすい症状

よく風邪をひく、汗をかきやすい、寒がりで暑がり、気温の変化などですぐくしゃみがでるなど、体表の防衛機能が弱い

表衛(皮膚・粘膜)の強化-過敏になっている粘膜を丈夫にしていきます

玉屏風散(ぎょくへいふうさん)、桂枝加黄耆湯(けいしかおうぎとう)など

○脾胃の強化(消化器、胃腸、腸管免疫、粘膜)

脾胃が弱いと起こりやすい症状

胃腸が弱い、食欲不振、胃もたれ、下痢、軟便、便秘、疲れやすい、むくみ、痰、鼻水などの症状があります。

これは、消化器の力が弱く、栄養の消化吸収能力が弱く、体内に不要な水分が停滞しやすい状態です。

香砂六君子湯(こうしゃりっくんしとう)、参苓白朮散(じんりょうびゃくじゅつさん)など

○腎経の強化

腎経が弱いと起こりやすい症状

発育不良、髪に艶がない、歯が弱い、耳鳴り、中耳炎になりやすい、風邪を引きやすく、治りにくい、足腰がだるい、頻尿、逆に尿が出にくい、尿漏れなど。

八仙丸(はっせんがん)、杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)など

○その他

肝経は情緒などの精神神経や自律神経などをコントロールしており、ストレスなどで肝経が乱れるとアレルギー症状が強く出やすくなります。

・肝経が乱れて起こりやすい症状

イライラしやすく、ストレスが強い、眠りが悪い、胃腸の不調、肩こり、頭痛、脇腹の張り、など

柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)、抑肝散加陳皮半夏(よっかんさんかちんぴはんげ)など

・粘膜の強化、抗アレルギー作用のあるクマザサエキス

ササヘルス