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膠原病と漢方薬

目次

  • 長年の膠原病で悩んでいる方
  • 病院の治療効果を良くしたい方
  • 漢方薬で膠原病を楽にしたい方

膠原病(こうげんびょう)とは

膠原病とは、全身の関節や筋肉、血管、皮膚、粘膜などに慢性炎症をおこす病気の総称です。

膠原病は、関節リウマチ、全身性エリトマトーデス、ベーチェット病、シェーグレン症候群、強皮症などが代表的です。

原因不明の発熱や湿疹、関節の痛みなどを調べていくと膠原病というケースが多いです。

現在でも原因などが解明されたわけではなく、重篤な病態をきたすことがしばしばある難しい病気と言えます。

起きやすい症状

起きやすい症状は、発熱、倦怠感、関節の腫れや痛み、こわばり、筋肉痛などです。

他に、指先が冷えると白くなる(レイノー現象)、微熱が続く、脱毛、発疹が治らない、口渇(ドライマウス)や口内炎が治らない、目が乾く(ドライアイ)などが起きることがあります。

診断について

膠原病が疑われる場合には、血沈やCRP、血清蛋白分画などの数値から炎症反応の状態を調べ、抗核抗体・リウマトイド因子・血清補体などの検査により免疫異常を調べます。

膠原病の種類

関節リウマチ(RA)・全身性エリテマトーデス・多発性筋炎・皮膚筋炎・強皮症・シェーグレン症候群・成人スチル病・リウマチ性多発筋痛症・ベーチェット病・混合性結合組織病・抗リン脂質抗体症候群・血管炎症候群など

○膠原病に効果のある漢方薬
膠原病に使用する漢方薬は、病気の種類や患者さんの体質や症状によって様々で、これを見極めて処方する必要があります。

基本的に病院の治療と併用する場合が多いのですが、人によっては病院の薬では副作用が強くて使用できない方もいてその場合は漢方薬の単独治療を行います。

 

代表処方
熱を持ち炎症がある場合(主に急性期)

 越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)・白虎加桂枝湯(びゃっこかけいしとう)など


初期や急性期に使うことが多い漢方薬

 麻杏薏甘湯(まきょうよっかんとう)・越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)・麻黄加朮湯(まおうかじゅつとう)・桂枝二越婢一湯(けいしにえっぴいちとう)・薏苡仁湯(よくいにんとう)など


・慢性化したり、温めると楽になる場合

 桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)・桂枝二越婢一加朮附湯(けいしにえっぴかじゅつと)・独活寄生湯(どっかつきせいとう)など

 

・皮膚や粘膜の炎症(ベーチェット病など)

温清飲(うんせいいん)、荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)、竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)など

・唾液など分泌液の不足、乾燥感(シェーグレン症候群など)

甘露飲(かんろいん)、八仙丸(はっせんがん)など

・その他

 柴苓湯(さいれいとう)・玉屏風散(ぎょくへいふうさん)・クマザサエキス(ササヘルス)・シベリア霊芝など

○日常生活の注意
・睡眠をしっかりととる
・過労に注意
・カゼをひかないよう気をつける
・体を冷やさないようにする
・イライラせず、ゆったりとした気持ちで生活する
・タバコ・インスタント食品・油物・砂糖の摂り過ぎには気をつける