生理不順・不妊症・自律神経失調症・めまい・不安神経症・坐骨神経痛・変形性膝関節症など、お辛い症状のご相談をお受けします
055-948-4775
09:30〜18:30(火〜金)9:30〜14:00(土)

不眠症と漢方薬

目次

  • 長年の睡眠導入剤を止めていきたい方
  • しっかりと眠りたい方
  • 漢方薬で眠りと日中の調子を良くしたい方

不眠症

不眠症は、大きく4つタイプに分類できます。
そして、1つだけのこともあれば、複数のタイプを伴っている場合も多くあります。
タイプによって対処法や治療方法が異なるので、まずは、あなたの不眠の症状がどのタイプなのか知っておきましょう。

1.入眠困難(寝付きが悪い)

床に入って寝つくまでに、30分~1時間以上かかるタイプ。
精神的な問題、不安や緊張が強いときなどにおこりやすいといわれています。また、足の冷えが強くて眠りには入れない方もいます。

2.中途覚醒(夜中に目が覚め、その後眠れない)

睡眠中に何度も目が覚めたり、一度起きた後なかなか寝つけなくなるタイプ。
日本の成人の方では、不眠の訴えの中で最も多く、中高年で多いといわれています。

3.早朝覚醒(早朝に目が覚め、その後眠れない)

早朝、予定時間より2時間以上前に目が覚めてしまい、その後眠れなくなってしまうタイプ。
高齢者に多くみられます。

4.熟眠障害

睡眠時間を十分にとったのに、しっかりと眠れたという感覚が得られないタイプ。
ほかのタイプの不眠症を伴っている場合も多くあります。

眠りを改善する漢方処方

1.心肝血虚

入眠困難、多夢、疲れすぎて眠れない、めまい、動悸、イライラ、のぼせ
治療-養心安神・養肝
代表処方-酸棗仁湯、加味逍遙散加酸棗仁など

2.心腎不交

入眠困難、動悸、胸のモヤモヤ、寝汗、頭のふらつき、足腰のだるさ、
治療-養心安神、交通心腎
代表処方-天王補心丹・黄連阿膠湯など

3.心脾両虚

覚醒しやすい、多夢、動悸、体のだるさ、ふらつき、貧血など
治療-養心安神、健脾益気
代表処方-帰脾湯・十全大補湯加酸棗仁、竜眼肉など

4.肝胆鬱熱

眠りが浅い、多夢、イライラ、のぼせ、胸脇苦満、口が苦いなど
治療-清熱瀉火・安神
代表処方-竜胆瀉肝湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、抑肝散加黄連芍薬など

5.心火上炎

不眠、多夢、胸の熱感、顔面紅潮、口が苦い、口内炎など
治療-養心安神・清熱
代表処方-牛黄清心丸、黄連解毒湯など

6.痰鬱胆擾

怖い夢を見る、胸のもだえ感、めまい、口が苦い、口が粘る、気持ち悪さ
治療-清胆化痰
代表処方-星火温胆湯・竜胆瀉肝湯など

7.食滞

ゆっくり眠れない、胃もたれ、胃部の膨満感、ゲップ、寝る前に胃に食べ物が残っている
治療-消導
代表処方-晶三仙、晶三仙+酸棗仁、晶三仙+半夏瀉心湯など