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不眠症は、大きく4つタイプに分類できます。
そして、1つだけのこともあれば、複数のタイプを伴っている場合も多くあります。
タイプによって対処法や治療方法が異なるので、まずは、あなたの不眠の症状がどのタイプなのか知っておきましょう。
床に入って寝つくまでに、30分~1時間以上かかるタイプ。
精神的な問題、不安や緊張が強いときなどにおこりやすいといわれています。また、足の冷えが強くて眠りには入れない方もいます。
睡眠中に何度も目が覚めたり、一度起きた後なかなか寝つけなくなるタイプ。
日本の成人の方では、不眠の訴えの中で最も多く、中高年で多いといわれています。
早朝、予定時間より2時間以上前に目が覚めてしまい、その後眠れなくなってしまうタイプ。
高齢者に多くみられます。
睡眠時間を十分にとったのに、しっかりと眠れたという感覚が得られないタイプ。
ほかのタイプの不眠症を伴っている場合も多くあります。
入眠困難、多夢、疲れすぎて眠れない、めまい、動悸、イライラ、のぼせ
治療-養心安神・養肝
代表処方-酸棗仁湯、加味逍遙散加酸棗仁など
入眠困難、動悸、胸のモヤモヤ、寝汗、頭のふらつき、足腰のだるさ、
治療-養心安神、交通心腎
代表処方-天王補心丹・黄連阿膠湯など
覚醒しやすい、多夢、動悸、体のだるさ、ふらつき、貧血など
治療-養心安神、健脾益気
代表処方-帰脾湯・十全大補湯加酸棗仁、竜眼肉など
眠りが浅い、多夢、イライラ、のぼせ、胸脇苦満、口が苦いなど
治療-清熱瀉火・安神
代表処方-竜胆瀉肝湯、柴胡加竜骨牡蛎湯、抑肝散加黄連芍薬など
不眠、多夢、胸の熱感、顔面紅潮、口が苦い、口内炎など
治療-養心安神・清熱
代表処方-牛黄清心丸、黄連解毒湯など
怖い夢を見る、胸のもだえ感、めまい、口が苦い、口が粘る、気持ち悪さ
治療-清胆化痰
代表処方-星火温胆湯・竜胆瀉肝湯など
ゆっくり眠れない、胃もたれ、胃部の膨満感、ゲップ、寝る前に胃に食べ物が残っている
治療-消導
代表処方-晶三仙、晶三仙+酸棗仁、晶三仙+半夏瀉心湯など