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湿疹・皮膚炎

湿疹・皮膚炎と漢方薬

皮膚疾患である湿疹(皮膚炎)には、多くの種類がありますが、代表的な6つをご紹介します。
接触性皮膚炎
かぶれとも呼ばれ、接触した部分に炎症が起こります。境界がはっきりしています。

内因性湿疹

内因性とは、症状を起こす原因が、免疫力や遺伝等、体の内部にあることを指します。アトピー性皮膚炎による湿疹が含まれます。

脂漏性湿疹(皮膚炎)
皮脂の分泌過多によって起こります。鼻の周りや頭皮に好発します。

乾皮症/皮脂欠乏性湿疹
皮膚のバリア機能が損なわれ、乾燥して角質がはがれてしまっている状態です。皮膚表面がガサガサしていたり、白い粉をふいたようになったり、ひび割れができて痛みやかゆみが発生します。

ビダール苔癬
神経皮膚炎とも呼ばれ、肌の色が灰白色になり、かゆみをともないます。

尋常性湿疹
上記に属さない湿疹がここに分類されます。 急性湿疹、慢性湿疹という分類や、症状の特徴から「貨幣状湿疹」、「自家感作性皮膚炎」、「うっ滞性皮膚炎」、「主婦湿疹」など細かい分類もあります。

乾燥しやすい敏感な皮膚に、さまざまな刺激が加わって発症する、痒みの強い湿しんです。
主に乳幼児から学童期にかけて発症し、成長とともに軽快していくのが一般的と言われておりますが、食生活の不節制・ストレス・睡眠不足・環境の悪化などにより、成人になっても軽快しない、逆に悪化していく人が増えています。

○ステロイド外用薬について
今、問題になっているステロイド外用薬ですが、この薬は本来、炎症を鎮め痒みをとる効果が優れており、症状がひどい時に短期間使用するには良い薬です。ただ、症状が収まってきても漫然と使用していると皮膚が薄くなり、少しの刺激で皮膚が傷ついたり、細菌に感染しやすくなるなどの副作用があらわれ、かえってアトピー性皮膚炎を悪化させてしまいます。(ステロイド外用薬を長期に塗り続けた部分は皮膚の色が黒ずみ、シワシワになったり、肥厚してガザガサに硬くなったりします。)

○アトピー素因を持つ人に起こりやすい
アトピー性皮膚炎は、アトピー素因を持つ人に起こりやすく、アトピー素因とは、「本人や家族にアトピー性皮膚炎、花粉症、ぜんそく、アレルギー性鼻炎などの病気を持った人がいる」ということです。 ただ、アトピー素因があってもすべての人に起こるわけではありません。上記の食生活の不節制・ストレス・睡眠不足・環境の悪化などの要因と重なることにより発症します。

○アレルギー反応を起こす物は避ける
人によってアレルゲン(アレルギーを起こすきっかけになる物質・異種タンパク)はさまざまです。アレルギーを引き起こしやすい物質としては以下の物があげられます。
・食物-卵、牛乳、大豆、青魚、ソバなど
・花粉-スギ、ホノキ、ブタクサ、ヨモギなど
・屋内-ペットの毛(イヌ、ネコ、マウス)、ハウスダスト、ダニ、
・屋外-昆虫(ミツバチ、スズメバチなど)
・薬物-抗生物質、サルファ剤
直接アレルギー反応を起こす物でなくてもインスタント食品、チョコレートなどの甘い物、アイスクリームなどの冷たい物、脂っこい物、唐辛子などの刺激物の過食は皮膚の状態やアレルギー症状を悪化させる要因になります。(上記の食べ物は現代の日本人が食べ過ぎている物ばかりです。)

○皮膚の状態に合ったスキンケア
アトピー性皮膚炎の方の皮膚は、薄い、乾燥しやすい、刺激に敏感です。体質が整い、きれいな皮膚を作れるようになるまでは上手に皮膚を保護してあげましょう。

湿疹・性皮膚炎と漢方薬

○対症療法-症状の改善を目的とした治療

湿疹・皮膚炎の場合、皮膚が乾燥しているタイプか、ジュクジュク(湿)のタイプかが大きな判断材料になります。また、皮膚に赤み(熱)があるかどうかをみるのも重要です。
乾燥型 -皮膚がかさつく、皮が粉のようにポロポロむける、風呂上がりに皮膚が乾くと痒みが増す、    赤みや炎症はあまりない
代表処方 当帰飲子(とうきいんし)

熱+乾燥型-皮膚が赤く炎症をもっている、乾燥、温まると痒みが強くなる
代表処方 温清飲(うんせいいん)

熱+湿型-皮膚が赤く炎症をもっている、ジュクジュクして黄色い浸出液が出る、温め      ると悪化する
代表処方 竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)

熱盛型 -皮膚の赤みと炎症が強い、痒みが強く掻くと血がでる、風呂や布団で温まる     と痒みが強くなる。
代表処方 黄連解毒湯(おうれんげどくとう)

○根本治療-体調を整え、アレルギーを起こしにくい状態に改善していく治療法
アトピー性皮膚炎などのアレルギー体質(過敏体質)の改善には、中国医学でいう肺・脾・腎の働きが整うことが大切です。
☆肺とは-肺や気管支などの呼吸器系の働きと、皮膚や粘膜を含めたものいいます。

したがって皮膚や粘膜の病気(慢性病)は肺系の病気と考えます。

☆脾とは-胃腸の働き全般を指します。食欲不振、食後の胃もたれ、軟便、便がスッキリでない、などの胃腸の働きが悪い方や食べ物によってアレルギーが出る方は胃腸を丈夫にする必要があります。

野菜の摂取が少なかったり、白砂糖、香辛料、油物、乳製品が多い食事が続くと皮膚にトラブルを起こしやすくします。

☆腎とは-生命の根本エネルギー(腎精)を蓄えており、現代医学で言う泌尿器、生殖器、免疫、各種ホルモン、脳の一部、骨、骨髄などの働きを調節していると認識されています。

体の炎症を鎮めるホルモンの分泌や免疫を正常に保つのも腎の働きによります。

おもな漢方処方は次の通りです。

○肺の強化

代表処方-衛益顆粒(えいえきかりゅう)、麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)など

○肺+脾の強化

代表処方 補中益気湯(ほちゅうえっきとう)・黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう) など

○脾の強化

代表処方-健脾散(けんぴさん)・六君子湯(りっくんしとう)など

○腎の強化
代表処方 八仙丸(はっせんがん) ・至宝三鞭丸(しほうさんべんがん)・海馬補腎丸(かいまほじんがん)や八味地黄丸(はちみじおうがん)など