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漢方相談 明正薬局
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腎臓病の漢方薬 

この記事はこんなお悩みの方におすすめです
  • 慢性腎炎と指摘され、気になっている方
  • むくみを治したい
  • 透析をしたくない方
  • 体のだるさがとれない方

腎臓病

「腎臓病」と一口に言っても多くの病気があります。いろいろな分類がありますが、次の二つに大別することが出来ます。
一つは、腎臓そのものに何らかの異常が生じた「原発性」「一次性」の腎臓病と呼ばれるもので、腎臓の中の糸球体や尿細管など腎臓を構成しているそれぞれの部位に病気が発生するものです。
もう一つが、原因となる病気が他にあり、その症状の一つ、あるいは合併症として腎臓に異常が現れるもので、「続発性」「二次性」の腎臓病と言います。
また、腎臓のどこに異常が起こっているかによって分類すると、糸球体に異常が起こるもの「糸球体疾患」と呼び、尿細管やその間を埋める組織である間質に異常が起こるものを「尿細管間質性疾患」といいます。
○糸球体疾患
糸球体疾患には次の5つの分類があります。
①急性腎炎症候群
浮腫(むくみ)、尿量減少、血尿、高血圧などの症状が顕著で、糸球体濾過機能の低下が急に起こります。
②急性進行性腎炎症候群
血尿、たんぱく尿、貧血などの症状が突然現れたり、急速に病状が進行して腎不全に至ります。
③反復性あるいは持続性血尿症候群(無症候性血尿)
尿検査で血尿が発見されたり、目で見て分かる血尿が現れたりしますが、たんぱく尿はほとんど見られず腎機能の障害もありません。
④慢性腎炎症候群
たんぱく尿、血尿、高血圧が認められ、慢性的に続いて、長い経過の後に徐々に腎不全へと進みます。
⑤ネフローゼ症候群
高度のたんぱく尿と低たんぱく血症があり、しばしば浮腫(むくみ)や高コレステロール血症を伴って起こります

○尿細管間質性疾患
尿細管や間質の障害は、細菌感染、薬剤、水銀やカドミウムなどの重金属、放射線、免疫異常、尿路の閉塞などによって起こります。

○腎臓の血管障害
高血圧が原因で起こる「腎硬化症」、腎動脈の狭窄により起こる「腎血管性高血圧」腎静脈に血栓が出来て起こる「腎静脈性血栓症」などがあります。

腎臓病の検査値
尿の検査
○尿たんぱく
健康な人でもある程度のたんぱくは尿中に排泄されていますが、一定量を超えるたんぱくが含まれる場合を「たんぱく尿」といいます。
尿たんぱくは陰性が正常 (尿中のたんぱくが30mg/dl以上で陽性)

○尿潜血
血尿には見ただけで分かる肉眼的血尿と顕微鏡レベルで分かる顕微鏡的血尿があります。
血尿は陰性が正常

○尿沈渣
新鮮な尿を遠心分離器にかけ、その沈殿物(沈渣)を顕微鏡で見て、赤血球や白血球、上皮細胞、円柱などの尿中の細胞や固形成分を調べます。

血液検査
○クレアチニン・尿素窒素(BUN)
血液中のクレアチニンや尿素窒素という老廃物は、腎臓の糸球体から濾過され、尿中に排泄されます。腎臓の機能が落ちるとクレチニンや尿素窒素が排泄されずに血液中に残ります。
正常値 血清クレアチニン0.6~1.1mg/dl血中尿素窒素6~24mg/dl

○血清電解質
血液中のナトリウム、クロール、カリウム、カルシウム、リンなどの電解質の濃度も腎機能をみる上で大切です。(特に腎不全の診断に重要)
正常値 ナトリウム136~149mEq/l、クロール98~106mEq/l、カリウム3.7~5.0mEq/l
カルシウム9~11mEq/l
腎機能検査
○クレアチニン・クリアランス
血清クレアチニンと1日の尿中クレアチニン濃度を調べ、糸球体の濾過機能を示すクレアチニン・クリアランスを計算します。もっとも高感度の検査で、血液中のクレアチニンが上昇してくる以前にすでに異常値を示します。
正常値 男性103~112ml/分 女性95~107ml/分

○尿濃縮力試験(フィッシュバーグテスト)
腎臓が尿を濃縮させるのを調べる検査で、起床後に1時間おきに3回尿を取り、その濃さ(比重や浸透圧)を調べます。慢性腎不全や慢性腎盂腎炎などの診断に役立ちます。

腎臓病と漢方薬

漢方薬はご本人の症状と体質に合ったものを服用することが大切です。

○対症療法(小便の出が悪い、むくみなど) 症状改善を目的とします。
五苓散(ごれいさん)-小便の出が悪く、むくみやすい、のどが渇くなど
防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)-色白の水太りタイプで、汗が出やすい、むくみやすい、小便の出が悪い
分消湯(ぶんしょうとう)ー小便の出が悪く、むくみやすい(特に腹水)

○本治療法(腎の機能改善・補腎(ほじん)) 根本治療を目的とします。
瀉火補腎丸(しゃかほじんがん)-手足のほてり、のぼせ、足腰のだるさ、口の乾き、小便の異常など
八仙丸(はっせんがん)  -足腰のだるさ、口の乾き、小便の異常、慢性の咳、頭のふらつきなど
杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)-足腰のだるさ、口の乾き、小便の異常、視力減退、頭のふらつきなど
八味地黄丸(はちみじおうがん)-手足の冷え、夜間尿、足腰のだるさなど
海馬補腎丸(かいまほじんがん)-足腰のだるさ、疲労倦怠、精力減退、腰痛など

○補助療法
必要に応じて、他の治療の補助として、血行改善薬や健脾益気薬を併用します。
血行改善薬-冠元顆粒(かんげんかりゅう)、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)、桃核承気湯(とうかくじょうきとう)など
健脾益気(胃腸の強化)-補中益気湯(ほちゅうえっきとう)、香砂六君子湯(こうしゃりっくんしとう)など

 

日常生活の注意

○食事に注意する
食事療法のポイントは、1)塩分制限、2)蛋白質の適度の制限、3)油物や香辛料の摂り過ぎ制限 などです。

4)カリウム、リンの制限、5)適切な水分量をとる、などは、体調や症状、血液検査などによります。

○休息をとる
過労や睡眠不足は腎臓に負担をかけてしまいます。

とくに食後は30分程度は横になり休息を取りましょう。