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不妊症の治療が長い方は、お子さんができない事への強いストレスがあり、それによりさらに妊娠しづらい状態になっていることが多いです。
強いストレスは自律神経やホルモンバランスを崩してしまい、月経周期や基礎体温も乱れてしまいます。
漢方医学のバイブルともいえる黄帝内経(前漢時代・およそ2000年前に編纂されたとされる漢方医学の古典)には、感情(怒・喜・憂・思・悲・恐・驚)の過度の変調を病気のうちなる原因(内因)と考え、この改善を重視しています。
臨床では、ストレスに対処する漢方薬を使用することにより、体調の改善も見られますが、実はご本人の心の持ち方も非常に重要です。
明正薬局では次の点をアドバイスさせていただいています。
ご納得いただきにくい点もあるかと思いますが、実際に行っていただくことで体調も感情をよい方に向かっていきます。
人には、だれでも自分自身の体を治していく力を持っています。そして、その力を引き出すのは前向きな心・日常生活(食事・睡眠・適度の運動)・漢方薬です。
できるだけの事をして、結果にくよくよしないことが大切です。(人事を尽くして天命を待つ)
お子様が欲しい方は、まず夫婦仲を良くして下さい。
夫婦仲が良いと家庭が明るく楽しくなり、体調も良くなります。性生活も増えて、体のホルモンバランスを良くなります。
赤ちゃんは生まれる前に両親を選んでくると言う産婦人科の医師もいます。
是非、この両親の子供に生まれたいと赤ちゃんに選んでもらえるよう楽しい家庭を築いて下さい。
できるかぎり笑顔で明るく振る舞っているとだんだんとそれが普通になっていきます。
そうしていくうちに、なぜか周りの人が親切になったり、優しくなったり、良いことが起こるようになり、楽しい生活になっていきます。
三大「幸福論」と言われている著書のうちのアランの幸福論でも「幸せだから笑っているのではない。笑うから幸せなのだ」と言っています。
ご主人を含め、家族や友人知人など誰にでも、些細な親切や気配りにも「ありがとう」を伝えましょう。
「ありがとう」を使えば使うほど、本当にありがとうと思えることが増えてきますし、人からもありがとうと感謝されることが増えていきます。
私は、人の価値は、どれだけ周りの人に感謝されるかで決まると思っています。
伝記に載るような偉業を成し遂げる必要はなく、家族や近所の方、仕事関係の方などに「あなたがいてくれて良かった」と思われることが大切だと思います。
人の価値観は多様であり、「絶対的な幸福はない」といわれています。
お金持ちが皆幸せなわけではありません。社会的な成功者が幸せだとも限りません。
ただ、「人に感謝したり、人から感謝される毎日を送っている方の人生は幸福だ」と私は確信しています。
なかなか心の落ち着かない、気持ちの整理が付かないような時には漢方薬を服用しましょう。
イライラが激しいときは加味逍遙散(かみしょうようさん)や抑肝散加陳皮半夏(よっかんさんかちんぴはんげ)、気持ちの落ち込みや悲しみが強い時は、帰脾湯(きひとう)や甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)などを服用するとお楽になります。
気持ちの持ち方と、行動次第で、これからの人生は好転していきます。
是非、よい人生を歩んでください。