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不妊症・不育症の漢方周期療法

目次

不妊症・不育症の漢方周期療法

・不妊症の漢方治療を知りたい方

・漢方薬で不妊治療をしたい方

・病院での不妊治療の効果を高めたい方

 

従来の不妊症の漢方療法は、その方の体質・体調に合った漢方薬を継続して服用することで、だんだんと体調が整い妊娠しやすい状況にしていくものです。

当薬局が行っている周期療法は、従来の漢方治療である体調改善の漢方薬を服用しながら、各周期(月経期、低温期、排卵期、高温期)にそれぞれに合った漢方薬を併用する方法です。

周期療法を行うことにより、女性生殖器系の一連の働き・リズムを整え、従来の漢方治療よりも妊娠の可能性を高める事が可能です。

周期療法の考え方

○月経期

不要になった子宮内膜と血液をしっかり排泄するために、気血を巡らせる理気活血通経薬を使います。

○卵胞期(低温期)

成熟度の高い卵子と子宮内膜を作るために、腎を滋養する補腎薬(滋陰)、血液を補う補血養血薬を使います。

高温期の状況によっては少量の温補腎陽の薬を併用します。

○排卵期

排卵をスムーズにいかせるための活血薬、卵胞が黄体に変化するのを助ける温補腎陽薬を使います。

○黄体期(高温期)

子宮内膜に胚(受精した卵子が発育分割したもの)が着床しやすい環境になるように子宮を温め、エネルギーを与える温補腎陽薬と気血双補薬を使います。(妊娠が確認されてからしばらく高温期用の処方を続けるとよいです。)

☆中国医学でいう「腎」は、泌尿器、生殖器、免疫系、カルシウム代謝系などの働きを調整し、人体の発育・老化と深く関わり、不妊症にとって重要な臓腑です。

周期療法

周期療法もしばらく続けることが重要です

不妊症の周期療法は長年赤ちゃんを望んでいるご夫婦にとって、従来の漢方治療以上に期待がもてる治療法ですが、すべての不妊症の方にすぐ使えるわけではありません。

無月経、生理周期があまりにも不定の方は、まず、ある程度生理の周期を整える必要があります。

また、子宮や卵巣の炎症が強い場合にも、そちらの治療を優先して行う必要があります。

以上が周期療法の大まかな説明ですが、なかなか赤ちゃんが出来ない場合は女性側だけの問題という場合は少なく、男性側にもなんらかの不調がある場合が多いので、男性の精子(数や活動率)の状態を調べていない方はできれば一度調べられることをお勧めします。

実際の治療では、どちらか片方の方だけ、漢方治療をするよりも、ご夫婦ふたりでそれぞれにあった漢方薬を服用する方が妊娠率は高まります。