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漢方医学による不妊症の7つのタイプと治療法について

この記事はこんなお悩みの方におすすめです
  • 不妊症で漢方治療を取り入れたい方
  • 不妊の漢方に興味がある方
  • 服用中の漢方薬が合っているか知りたい方

目次

不妊症の漢方的7つのタイプ

 

明正薬局では不妊女性のタイプを中医学的に大きく7つに分類して、それに合わせた対処をしています。

①月経周期が長い、体の冷え・年齢が高い方に多いタイプ

 腎陽虚(じんようきょ)←詳しくはここをクリック

月経周期が長く(32日以上)または無月経・月経血の色が暗い・下腹部や下半身の冷え・性欲減退・不感症・腰や膝がだるく力が入らない・小便が近い などの症状が特徴です。

臨床では、杜仲、兎絲子、熟地黄などの腎陽を補う生薬を配合した漢方薬を使います。

代表処方-参茸補血丸さんじょうほけつがん・至宝三鞭丸しほうさんべんがん・八味地黄丸はちみじおうがん・プラセンタ製剤など

②月経周期が長い、めまい、ふらつき、胃腸が弱い貧血タイプ

気血両虚(きけつりょうきょ)←詳しくはここをクリック

月経周期が長く(32日以上)・月経血が淡い色で量が少ない・肌にツヤがない・頭のふらつき・めまい・やせる・脱力感などの症状が特徴です。

臨床では、 当帰、何首烏、芍薬などの血を補う生薬に朝鮮人参、黄耆などの気を補う生薬を配合します。

代表処方-人参当芍散にんじんとうしゃくさん・十全大補湯じゅうぜんだいほとう・帰脾湯きひとう・婦宝当帰膠ふほうとうきこう、など

③月経周期が短い、体がほてる、年齢が高い方に多いタイプ

肝腎陰虚(かんじんいんきょ)←詳しくはここをクリック

月経周期が短く(24日以下)・月経血の色が濃い、めまい、耳鳴り、手足のほてり、微熱傾向、寝汗、 口の渇き、足腰がだるいなどの症状が特徴です。

臨床では、女貞子、枸杞子、旱蓮草、山茱萸などの生薬を配合した漢方薬を使用します。

代表処方-杞菊地黄丸こぎくじおうがん・瀉火補腎丸しゃかほじんがん・亀鹿仙きろくせん+杞菊地黄丸、など

④月経周期が不規則、イライラ・落ち込みなどストレスタイプ

肝鬱気滞(かんうつきたい)←詳しくはここをクリック

月経周期が早くなったり遅くなったり一定しない・生理痛・生理前に乳房が張り痛くて触れない・脇腹が張って苦しい・ イライラする・ため息をつくなどの症状が特徴です。

臨床では、柴胡、香附子、川楝子などの生薬を配合した煎じ薬を使用します。

代表処方-逍遙散しょうようさん・柴胡疏肝散さいこそかんさん・加味逍遙散かみしょうようさん、など

⑤むくみやすい、ぽっちゃり、水分過剰タイプ

痰湿(たんしつ)←詳しくはここをクリック

月経周期が長くなりやすい・または無月経・多量の白色のオリモノ・肥満体・多毛・めまい・動悸・無力感・ 顔面や手足のむくみ・胸苦しい・食欲がわかないなどの症状が特徴です。

臨床では、蒼朮、陳皮、半夏などの生薬を配合した漢方薬を使用します。

代表処方-二陳湯にちんとう・半夏白朮天麻湯はんげびゃくじゅつてんまとう・六君子湯りっくんしとう、など

⑥のぼせ・炎症が起きやすいタイプ

湿熱(しつねつ)←詳しくはここをクリック

月経周期が短い(24日以下)・月経量が多い・月経色が深紅・下腹部の張った痛み・粘りけのある黄色いオリモノ・ 小便が少なく黄色い・倦怠感・下半身が重くてだるいなどの症状が特徴です。

臨床では、竜胆・車前子・黄柏などの生薬を配合した漢方薬を使用します。

代表処方-温胆湯うんたんとう・竜胆瀉肝湯りゅうたんしゃかんとう、など

⑦頭痛・肩こり・生理痛が強い血行不良タイプ

血瘀(けつお)←詳しくはここをクリック

月経周期が不規則・生理痛が強い・月経血にレバー状の塊が混じる・不正性器出血・目の周囲がどす黒い・肩こり・ 慢性頭痛・手足の冷えなどの症状が特徴です。

臨床では、桃仁、紅花などの生薬を配合した煎じ薬を使用します。

代表処方-折衝飲せっしょういん・桂枝茯苓丸けいしぶくりょうがん・冠元顆粒かんげんかりゅう、など

まとめ

不妊の治療において、ご自分の体質・体調に合った漢方薬を服用することが重要です。友達が妊娠した漢方薬があなたに合うとは限りません。

ご自分に合う漢方薬を服用していくと、妊娠しやすい体調になり、病院での治療の効果も向上します。