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最近、病院ではあまり注目されないことが多くなった基礎体温表ですが、実際は役立つこともいろいろありますので、可能であれば基礎体温を測り、グラフにすることをお勧めします。
基礎体温のタイプを大きく10に分けてご紹介します。
高温期が12~14日間、高温期と低温期の差が0.3~0.5℃、低温から高温へ1~2日以内に移行する
腎陽虚(生殖器系の機能低下と冷えがある状態)
黄体の機能が悪い
陽虚宮寒・淤血(子宮が冷え、血液循環が悪い状態)
卵胞の発育および黄体の機能が悪い
脾腎不足・肝鬱(生殖器系・消化器系の機能低下・ストレスや自律神経の乱れた状態)
自律神経の不安定・黄体の機能が弱い・プロラクチンが高い
脾腎不足・気血両虚(生殖器系・消化器系の機能低下・エネルギー不足・血液の栄養分の不足した状態
黄体の機能が弱い・疲れやすい・貧血に多い
陰虚陽亢(腎陰が不足して、潤いが足りず、体の熱傾向を冷ますことが出来ない状態)
ホルモン分泌過多
低温期は正常、または短い
陰虚心肝気火・淤血(陰液の不足により、心肝の熱が助長され、また血液循環が悪くなった状態)
黄体の萎縮不全
腎陽虚・肝鬱(生殖器系の機能低下・冷え・ストレス・自律神経の乱れ)
プロラクチンが高い・排卵困難に多い
腎陽虚・肝鬱・気滞血淤(生殖器系の機能低下・冷え・ストレス・自律神経の乱れ・血液循環不良の状態)
プロラクチンが高い・排卵困難・血行不良に多い
陰虚火旺血熱(陰液不足により熱がこもった状態)
ホルモン分泌過多
腎陽虚・肝鬱(生殖器系の機能低下・冷え・ストレス・自律神経の乱れ)
プロラクチンが高かったり、ストレスに弱い方が多い。
腎陽虚・肝鬱・気滞(生殖器系の機能低下・冷え・ストレス・自律神経の乱れ・感情の変動が強い・情緒の乱れ)
自律神経が不安定だったり、プロラクチンが高い方が多い。
腎陽虚(生殖器系の機能低下・冷え)
黄体の機能が弱い
高温期と低温期の温度差が0.3℃以下
腎気虚弱・天癸不足・気血淤滞(生殖器系の機能低下・気血の不足と循環不良)
無月経の場合もあります。
不妊の治療において、ご自分の体質・体調に合った漢方薬を服用することが重要です。基礎体温の状態も婦人科系の様子を知る手がかりとなります。