2019年2月21日
陰陽説
このページでは、基本的な中国医学の理論をご紹介いたします。
陰陽説
陰陽説は古代中国思想の一つで、世の中のあらゆるものは陰と陽の二つに分類することができるという思想です。
陰の性質としては、静、下向、内側、暗い、寒涼、守備などがあり、陽の性質としては、動、上向、外側、明るい、熱温、攻撃 などがあります。
性別では女性が陰、男性が陽に分けられます。古代中国人は、女性は子育てをしながら家を守り、男性は食料を得るために外で活動すると考えました。
分類 | 空間 | 季節 | 性別 | 温度 | 重さ | 明るさ | 運動状態 | 時間 | 部位 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
陰 | 地 | 秋冬 | 女性 | 寒涼 | 重い | 暗い | 下降・下向 | 夜 | 裏・内 |
陽 | 天 | 春夏 | 男性 | 熱温 | 軽い | 明るい | 上昇・外向 | 昼 | 表・外 |
分類 | 部位 | 組織構造 | 生理機能 |
---|---|---|---|
陰 | 裏 腹部 下部 | 筋骨 五臓 血 | 抑制 衰退 制止 |
陽 | 表 背部 上部 | 皮毛 六腑 気 | 興奮 亢進 活動 |
○陰陽対立
表のように一切の事物あるいは現象は対立した二つの側面をもちます。
○陰陽互根
陰陽間の相互依存、相互扶助を指します。陰は対立する陽があるから存在することができ、陽もまた同様です。
○陰陽消長
陰陽は一方が増加するともう一方が減少(消長)します。
○陰陽転化
陰陽は一定の条件の下で陰が陽に変わり、陽が陰に変わることがあります。「熱(陽)極まれば寒(陰)を生ず」
陰陽説の中医学への応用
○人体部位の陰陽 陰に属する部位-腹部、内部、下部、隠蔽部 陽に属する部位-背部、外部、上部、暴露部
陰に属する物 陽に属する物
陰に属する作用 陽に属する作用 |