・これから婦人科へいこうと思っている方
・不妊治療を考えている方
・不妊症の基本的な検査を知りたい方
妊娠適齢の女性が避妊を行わずに結婚後3年以上を経過しても妊娠しないことを不妊症と呼びます。
子供が欲しいのになかなかできない方がまずすべきことは3ヶ月以上基礎体温をつけてから産婦人科へ行き、不妊症の基本検査(一般には6つの項目)を受けることです。
目次
の6つの検査で、これらを行うことで不妊症の原因を調べます。
子宮内膜症、高プロラクチン血症、卵管狭窄などを不妊症の原因であると指摘された方や特にはっきりとした原因が見つからない方、など人それぞれです。
現代医学と中医学とは基礎論から治療方法まで全く異なった医学ではありますが、現代医学による検査や診断は中医学による治療を考える場合にも参考になるため、残りの1割の方にも病院への受診をお勧めしています。
月経周期23~35日、
月経期間3~7日、
高温期12~14日、
低温期と高温期の温度差0.3~0.5℃、
低温期から高温期への移行が 2日以内
精液量 2ml以上
精子濃度 2000万/ml以上
精子運動率 前進運動精子50%以上、
高速直進運動精子25%以上
正常形態精子 30%以上
生存率75%以上
白血球 100万/ml未満
イムノビーズテスト 20%未満の結合率
MARテスト 10%未満の結合率
排卵近くに分泌されるオリモノ(頚管粘液)の量と質によって精子が子宮へ入っていきやすいかどうかを判断します。
排卵頃に無色透明で牽糸性(水飴のように粘液が糸を引く)のオリモノがおりるのが良い状態です。
頸管粘液中に含まれる精子の数と運動性を調べる(精子が子宮内に入っていけるかどうかを調べるための検査で結果が良くない場合は、精子の運動性、粘液の質、抗精子抗体などの問題が考えられます。)
運動精子数/400倍視野当たり 15個以上(優)、10~14個(良)、5~9個(可)、4個以下(不良)
卵管や子宮の障害を見つけます(卵管の通り具合、子宮腔の異常、腹腔内の癒着)
子宮や卵巣の状態をチェックします。(子宮筋腫、卵巣腫瘍、子宮内膜ポリープ、多嚢胞性卵巣など)
エストロゲンやプロゲステロンなどの女性ホルモンは、月経周期のどの時期かにより数値が大きく変わります。
卵胞期(pg/ml)19.0〜226.0
排卵期 49.0〜487.0 黄体期 78.0〜252.0
卵胞期(ng/mL)0.4以下 排卵期 3.7以下 黄体期 8.5~21.9
卵胞期(mlU/mL) 3.0〜14.7 排卵期 3.2〜16.6 黄体期 1.5〜8.5 閉経期 25.8~134.8
卵胞期(ng/mL)0.4以下 排卵期 3.7以下 黄体期 8.5~21.9 閉経期 87.4以下
成人女子 3.4〜24.1 妊娠初期 妊娠中期 妊娠末期
4~54 14~105 32~264
高プロラクチン血症-PRL>15ng/ml、潜在性高プロラクチンはTRHtest15分で70ng/mlを陽性とします。
(TRH-甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン)
不妊症の検査で異常が見つかった場合は、結果に従って治療を行っていくわけですが、検査以外にご本人の体調、月経の状態なども把握して、必要に応じて体調全体も整えることで妊娠の可能性が高まっていきます。