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バセドウ病

バセドウ病(甲状腺機能亢進症)

バセドウ病は、甲状腺ホルモンが過剰に作られる病気(甲状腺機能亢進症)です。
ほかの甲状腺の病気と同じように女性に多い病気で、その比率は男性1人:女性4人です。
バセドウ病は20~30歳代の若い女性に多い病気です。

バセドウ病は、免疫の異常によって起こる自己免疫疾患です。私たちの体には、免疫機能があり細菌やウイルスなどが体内に侵入したとき、それらを攻撃目標とした抗体を作って排除します。自己免疫疾患は、何らかの理由でこの免疫システムに異常が起こり、自分の体の成分も敵とみなし、自分自身を攻撃する抗体をつくり出してしまうのです。

バセドウ病の場合、敵とみなされるのは甲状腺にあるTSH受容体といわれる部分です。ここは、脳の下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモン(TSH)を受け取る受容体ですが、これが敵とみなされると、TSH受容体に対する抗体がつくられ、TSH受容体を刺激します。すると、甲状腺ホルモンがつくられ続け、過剰に分泌されることになります。
このようにバセドウ病は、免疫の異常によって起こることはわかっていますが、免疫異常になる根本原因は明らかになっていません。

甲状腺ホルモンは、全身の代謝を促す働きをしています。通常、分泌量は一定に保たれていますが、過剰に分泌されると、さまざまな症状となって現れます。
典型的な症状は、首(甲状腺)の腫れ、疲労、身体の重だるさ、息切れ、動悸、発汗、暑がり、頻脈、手足の震え、体重の減少、イライラ感、皮膚のかゆみ、 口の渇き、 入眠困難、慢性的な微熱、脱毛、便通回数の増加、眼球突出などが挙げられます。

バセドウ病と漢方薬
 バセドウ病に関しては、まず、病院での診断と治療を優先する方が良いです。その上で、動悸、のぼせ、などの自覚症状が気になる場合に、症状にあった漢方薬を使用して体調を整えることをお勧めします。
病院の治療は、甲状腺ホルモンの数値を安定させることに専念しますが、症状を改善していく漢方薬には、免疫系を整えていく作用ももち合わせています。

漢方薬を使用して体調を整えていくと病院の薬を減らしていける可能性も高いです。

○加味逍遙散(かみしょうようさん)-イライラ、顔ののぼせ、発汗など
○天王補心丹(てんのうほしんたん)-動悸、ほてり、発汗、不眠、など
○知柏地黄丸(ちばくじおうがん)-ほてり、だるさ、口渇、微熱など